岩手山はみちのくを代表する秀峰で、南部片富士、南部富士、岩手富士、岩鷲山といった別称でも親しまれている。
たび重なる火山活動で形成された山体は、西岩手火山に、比較的新しい時代の東岩手火山が覆いかぶさった複合火山である。
火口は二重、三重と複雑で、西側の大地獄のカルデラ地形は、火山を知る生きた教材でもある。
アオモリトドマツやダケカンバに囲まれた御苗代湖、御釜湖、八ツ目湿原は火口の跡で、そこに立つと樹海の底に下りたような気がする。
西に黒倉山、南に鬼ヶ城コース、北に屏風尾根が立ち塞がる。東には東岩手火山が盛り上がり、岩手山の最高点・薬師岳がお鉢の北に高まっている。
お鉢からは、地熱のこもる中央火口丘の妙高岳、岩手山神社奥宮、火口跡などが見られる。
また北東の山腹には、国の特別天然記念物の「焼走り熔岩流」。享保4年(1719)年の爆発の激しさを今に伝える大自然の遺産だ。
山頂付近の火山砂礫にはコマクサが咲き、東面の山腹に広がる群生地は必見だ。柳沢・御神坂・網張・松川・七滝・焼走りと、6つののコースが山頂へ向かっている。
■コース概要
西根側から望む岩手山は、盛岡側から見る片富士の山容と違い、美しい富士さんにそっくりの山容で、雪をいただいた姿は富士山と変わらない美しさだ。
焼走りは、噴火によって吹き出した熔岩が、山肌を流れるままに冷えて固まってできたものが焼走り熔岩流で、長さは約2.8km、最大幅約1.0
kmあり、特別天然記念物に指定されている。
焼走り登山口から溶岩流に沿うように、ミズナラの林に登山コースは続く。しばらくは淡々とした登りで、標高1,000m前後からダケカンバやシャクナゲが現れ、7月中旬頃、林床にハクサンシャクナゲ、ギンリョウソウなどが咲く。
登山口から3.1km地点のコース左に熔岩流の噴出口がある。木々の佇まいは高山らしくなり、黒々と盛り上がる第一噴出口に出る。この先は広大な東斜面となり、砂礫地帯にはコマクサの大群落が咲き乱れる。
イワブクロ、オヤマソバ、ミヤマハンショウヅルなども咲き、7月初めから見頃となる。
ツルハシ分岐では上坊コースと合流し、アオモリトドマツなどの林から、シラネアオイやモミジカラマツが彩る急登になる。茶臼岳の岩峰を望むと、平笠不動の避難小屋は近い。
お花畑コースと合流し、ザクザクした砂礫の斜面をひたすら登る。お鉢に出ると、絶頂は目の前にある。
■募集期間/6月1日〜10月31日 期間内自由に選択
■コ ー ス/焼走り登山口〜第一噴出口…ツルハシ〜平笠不動避難小屋
〜岩手山 往復
■登山形態/単独・グループ登山・家族登山 ≪日帰り登山≫
■定 員/1名〜4名(1名様でも山行します)
■登山費用/1名の場合 1名:22,000円(交通費別)
2名の場合 1名:17,000円(交通費別)
交通費:3,000円(参加人数割り)
■歩行時間/登り:6時間程(休憩時間は含まず)
下り:4時間30分程(休憩時間は含まず)
■食 事/各自持参ください。
■装 備/登山に適した服装、防風着、雨具、水筒、懐中電灯
入浴用着替え
■受 付 日/登山希望日の20日前まで。
カレンダーで日程を確認してください。
■集合場所/盛岡市近郊であれば、ご自宅付近まで送迎します。
市外・県外の方は、駐車場を指定して下さい。
関東方面からのお客様は、盛岡市内に宿泊するのが便利で
す。送迎・宿泊などご相談下さい。
■出発時間/盛岡付近4時頃
■申込み資格/歩行時間が10時間30分程を歩ける方。
■保 険/掛捨てのトレッキング保険に加入ください。別途500円
■申込み先/インターネット メール
電話 080-5554−4417
■予約確定/ご入金後に、登山確定となります。
※御神坂・網張・松川・七滝コースや宿泊しての裏岩手縦走を歩きたい
方は、お問い合せ下さい。
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焼走り登山口
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第一噴出口付近
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第一噴出口からの上部 |
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平笠不動からの頂上部
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平笠不動避難小屋 |
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お鉢より鬼ヶ城
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岩手山山頂
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