豪雪が育んだ原生林と雄大な山容の朝日連峰最高峰!
大朝日岳(1,870.8m) 日本百名山
朝日連峰は、山形・新潟県境に位置し、磐梯朝日国立公園の主要地域の一つである。主峰の大朝日岳は、南北60kmにわたる主脈の南端にピラミッド状の山容を見せている。
日本海に近い豪雪地帯のために、夏山シーズン盛期まで豊富な雪渓を残し、湿潤な気候が多種の高山植物や豊かなブナ林を育んでいる。
大朝日岳は、南北に細長い頂稜を持ち、見る角度で大分異なった山容となる。東西からは丸い山頂に見えるが、南北からは見事に尖った鋭峰でそびえ、古くは剣頭山とも呼ばれた。
西朝日岳辺りから望む山容は、朝日連峰の盟主にふさわしい気品を漂わせている。連峰の最高峰であるだけに四方から登山道が山頂へと続いており、日帰りピストンから縦走の起点・終点と、広範な登山を迎える。
■コース概要
ブナ林と古寺川の瀬音に囲まれ、昔ながらの湯治場的な雰囲気が溢れる古寺鉱泉は、朝日山中においても貴重な存在である。
ここから古寺山を経由するコースは、比較的登り易く、展望や水場にも恵まれている。健脚なら日帰りも可能だが、大朝日小屋に1泊する2日工程が一般的だ。
コースは鉱泉の裏手からジグザグの登りで尾根に乗り上げる。そこからは傾斜もゆるくなり、坦々とした登りに変わる。ブナ林とヒメコマツに囲まれた尾根道がしばらく続く。
中腹をトラバースして、一服清水の水場に着く。すぐ先がハナヌキ峰の分岐である。ハナヌキ峰からの道が右手から合流し、コースはこの先から急になる。
さらに登るとブナ林が開けてきて、やがて古寺山である。一気に展望が広がり、目の前の小朝日岳から大朝日岳、以東岳までの連峰の全容が見渡せる。足元には初夏の頃なら、ヒメサユリの可憐な花が咲き誇っている。
小さな鞍部へと下り、小朝日へと登り返す。ここは結構急な登りで、途中から右へ熊越へのトラバース道が分岐する。小朝日の山頂からの眺めもいいし、かなり近くまで登っているが、小朝日は帰路の楽しみにして、トラバース道に入る。ダケカンバやブナの木立に囲まれて展望はきかないが、熊越の鞍部へとトラバースしながら下って行く。
鞍部からは登り返しとなるが傾斜はそれほどでもない。尾根上に登れば展望も見る間に良くなり、初夏の頃ならヒメサユリやミヤマクルマバナが咲く美しい場所だ。
朝日随一の味と言われる銀玉水で喉を潤し、最後の登りにかかる。ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、オノエランなど、花々を観賞しながら大朝日小屋に着く。小屋の回りも花の宝庫だ。小屋の水場は金玉水とちょっと離れている。
2日目の朝は、ぜひとも山頂で日の出を迎えたい。朝の光に浮かぶ上がる360度の山々のパノラマは圧巻だ。天気に恵まれれば、鳥海、月山、蔵王、吾妻、、そして西の空遥かに、飯豊連峰が浮かんで見える。
下山は往路を戻る。
ヒメサユリの開花時期は、6月下旬から7月上旬です。
■募集期間/6月15日〜10月20日
■コ ー ス/
1日目 盛岡(10:00)=仙台駅(13:00)=古寺鉱泉 朝陽館(16:00)泊
2日目 古寺鉱泉(7:00)…ハナヌキ峰分岐…古寺山…大朝日小屋
(16:00) 泊
3日目 大朝日小屋(4:00)…大朝日岳…小屋(7:00)…小朝日岳…
古寺鉱泉(14:00)=仙台駅(18:00)=盛岡(20:30)
■定 員/1名〜3名(家族・友人・グループで申込んで下さい)
■登山費用/1名の場合:64,000円(交通費・宿泊費別)
2名の場合:52,000円(交通費・宿泊費別)
交通費:26,000円(参加人数割り)
宿泊費:古寺鉱泉/8,000円(ガイド分は参加人数割)
避難小屋/1,500円(ガイド分は参加人数割)
■歩行時間/標準タイム
2日目:5時間40分程(休憩時間含まず)
3日目:4時間程(休憩時間含まず)
■食 事/2日目夕食、3日目朝食が含まれます。後は各自です。
■装 備/登山に適した服装、食器、ストック、防風着、防寒着、雨
具、水筒、手袋、ヘッドランプ、洗面具、下着着替え
車用:ズック、入浴用着替え
共同装備・食料は、各自に分担します。
■申込締切/登山希望日の30日前まで。
カレンダーで日程を確認してください。
■集合場所/盛岡市近郊であれば、ご自宅付近まで送迎します。
市外・県外の方は、駐車場を指定して下さい。
関東方面からのお客様は、始発の新幹線で来れます。
■出発時間/盛岡10時、仙台駅13:00
■帰宅時間/盛岡駅20時30分頃
■申込み資格/歩行時間が7時間程を荷物を背負って2日間歩ける方。
■保 険/登山保険に加入していない方は、掛捨てのトレッキング保
険に加入ください。別途600円
■申込み先/インターネット メール
電話 080-5554−4417
■予約確定/ご入金後に、登山確定となります。
2回目以降の方は、登山時に直接持参でも構いません。 |
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古寺鉱泉朝陽館
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古寺鉱泉のオダマキの花畑
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一服清水
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ブナの大木
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古寺山と小朝日岳
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ヒメサユリ
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大朝日岳方面
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ヒメサユリロード
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大朝日避難小屋
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小屋から大朝日岳へ
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大朝日岳山頂
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